窒化ガリウムとは素材の名前です。
半導体産業に欠かせないものの1つで、エネルギー効率が高いため「次世代半導体」として注目されています。2014年には窒化ガリウムの基礎研究が認められ、日本人科学者がノーベル賞を受賞しました。
ノーベル賞を受賞した未踏の領域|国立法人 科学技術振興機構
っつーわけで今回は「窒化ガリウム」について解説していきます。
1:窒化ガリウムとは?
窒化ガリウムとは窒素とガリウムがくっついたもの(化合物)です。
窒素N + ガリウムGa
→窒化ガリウムGaN
単に化学式の「GaN」だけで表記されることもあります。当記事では分かりやすさを優先し、日本語と元素記号の両方を併記します。
2:何に使われてる?
窒化ガリウムGaNはLED、電源素材などに使われています。
従来のシリコンSiよりもエネルギー効率がいいのが特長。小型、高出力、おまけに省エネで発熱も少ないため、固体電池と合わせて「次世代素材」として取り上げられることが多いです。
身近なものとしては、スマホ画面のバックライト、白色LED、USB充電器などがあります。特にUSB充電器はコンパクトで高性能なのが強み。
小ささは正義!
3:身近な窒素、レアメタルのガリウム
もう少しつっこんだ話をしましょうか。
窒素は空気の80%をしめており、全人類が毎日吸ったり吐いたりしています。窒素を含む物質としてはアンモニアNH3、硝酸H2NO3などが有名です。硝酸はニトログリセリンの原料でも有名ですね。
一方ガリウムGaはあまり馴染みがありませんが、アルミAl、ホウ素B、ゲルマニウムGeなどと同じ、周期表13族の金属です。
レアメタルの1つで世界の産出量の50%以上を中国が占めています。
4:採用機のデメリット
小型
高出力
省エネ
と最強そうな窒化ガリウム採用機ですが、価格がやや高めというデメリットもあります。MacBookなどのPCにも使える高出力タイプだと3000〜4000円くらいが相場。
ちょっと高いねぇ
しかしUSB充電器は毎日使うもの。ですのできちんとしたものを買った方が良いです。例えばふだん使ってる充電器はいつのでしょうか?もしかしたら先代スマホの付属品…とかでは?
窒化ガリウム採用機なら軽くて小さいので通勤通学で持ち歩くのにもかさばらないし、カフェなどのスキマ時間にササッと急速充電できて重宝します。
元は取れるので超オススメです。
5:GaN採用充電器
エレコム、Ankerあたりの有名メーカーの商品がおすすめです。手頃でコスパが良いので家用と持ち運び用に2つ持っておくのがいいでしょう。